確率・統計の勉強 #4 離散確率分布の計算に用いる公式
藤田 岳彦「弱点克服大学生の確率・統計」:
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Chapter.3から離散確率分布の計算演習に移る。問題を解いていくうちに,以前出てきた公式を忘れて手が止まることが多いことに気づいた。本記事ではその公式をまとめたいと思う。
(1)
証明:であることを確認すればよい。
右辺を展開して,
用途:分散の計算においての計算が困難なとき
(2)
証明:の両辺を微分する。念のため,右辺の微分について書いておく。
としてを求める。
ここでとおくと,
連鎖律より
用途:幾何分布の期待値計算
(3)
証明:(2) をさらに微分して得られる。
用途:幾何分布の分散計算
(4) 離散確率分布において,
証明:
用途:特に幾何分布の確率
(5)
証明:左辺右辺
用途:二項分布の期待値の証明。
(6) 二項定理
証明:こちらのサイトが参考になる。→
用途:二項分布,ポアソン分布などの証明に必須。以下の派生系も重要。
<1> のとき,
<2> のとき,
<3> のとき,
<4> <1>を微分すると,
(7) ニュートン展開
証明:二項定理に対して,nが自然数でなくてもよい一般化二項定数を定義する。
用途:以下の派生系が用いられる。
<1> より,
<2> の両辺のの係数を比べることより,
(8)
証明:一般のマクローリン展開に対して,より。
用途:ポアソン分布の証明。
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